熨斗は、古くはアワビの肉を薄くそいで長く引き延ばし乾燥させたものです。これを細長く折りたたんだ色紙の中に入れ、吉祥物として祝儀などの贈り物に添えらえました。これを文様化したもので、細長い紐状の熨斗を束ねて結んだ図柄です。
吉祥文様のひとつで、代表的なものに江戸時代の「紅紋縮緬地束熨斗文様振袖」があります。これは紅の紋縮緬地に熨斗の一条一条を金糸の刺繍で縁取りして、友禅染・刺繍・摺箔などでさまざまな吉祥文様を配した熨斗文様が振袖一面にひるがえる豪華で鮮やかなものです。現在も、振袖や袋帯などに用いられています。
|